バンドの経済学 ~バンドの財政運営は大変だ~

さて、今までは業界側、店の運営側の支店での経済の話でしたが、次はバンド側の話です。






前述したように、バンドはライブをやるにはお金が要ります。ライブやるにはノルマ、ライブ前に練習でスタジオに入る、楽器を買う、などなど。






まずは曲を作ります、30分は貰えるので、30分持たせるだけの曲を作らなくてはなりません、5~6曲必要です。






曲が出来たらライブをやります、最初は精々月1回「このライブハウスが良い」と言う箱を選び、オーディションライブを受けます、大体土日の昼に行われます。






受かれば月一回くらい、夜に出してくれます。
ノルマは各箱によってチケット15枚~20枚*チケット1500円~3000円くらいです。







四人で割ると、1人4500~15000円くらいの出費です。痛いですねえ。






そして週一回はスタジオに入って練習をします。大体一人1000円~1500円くらいが相場でしょう。これが月4回~8回で4000円~12000円、なかなかのボリューム。





ライブ、月一回ならいいですが、これが2回とか3回とか増えていきます。活動を重ねるとどうしても増えます。増えないと、箸にも棒にもかからないと言う事なので、やめたほうがいいです。






友達のバンドなんかが出来ると、そのバンドのライブにも足を運びます。そうなると一回平均2000円くらいかかります。友達増えると出費も増えます。10000円くらい見ときましょうか。






という事は、月37000円から場合によっては67000円くらいバンド活動に消費されることとなります。





プロ志向フリーターで、家賃は東京だと安くても5万とかします。フリーターの稼ぎだと15万くらいがいい所でしょうか。生活費はケチッても家賃合わせて10万はします。







調子に乗って「音楽やってんだから、下北沢や吉祥寺に住んだるでぇ」と、居を構えると、この限りではありません。






という事はライブが多ければ、下手すりゃ月の収支赤です。






で、こんな金のないバンドマンにもライブハウス側は「ライブ出て出て」と言わなければならないというのが、この業界の闇ですね。





そしてライブに出て、対バンも勿論最初はお客さんが呼べない人としかさせてもらえませんので、対バンが呼んだ数人のお客さんを地道にこっちのファンにするという活動が続きます。






ならないかもしれません、でも一回それをやるのに3万~5万かかります。






で、これをどのくらい続ければ軌道に乗るのかという事ですが、私自信軌道に載ったことが無いのでわかりませんw







こればっかりは、実際に売れた軌道に乗ったバンドの人に聞いた方がいいかもしれませんねえ。






皆さんどうお考えでしょうか。ではまたー。







【炎上】動員10人もいかないバンドはライブをやるなという話。

5月くらいにプチ炎上してた、こんな話題を発見してたんで、これも経済で語って見たいと思います。






この炎上の主の論点は







・動員が少なくても無理にライブをやるから質の悪いライブハウスが残る。
・10人も動員できないバンドは、ライブを辞めてしまえば、ライブハウスの7~8割は潰れ、質の良いライブハウスが残る。







概ねその通りです。なんか音楽界の小泉構造改革みたいな意見ですが、まあ正論だと思います。







おかしいですね、ライブハウスに対してバンドの数は少ないはずなんですが、なぜ質の悪いライブハウスを生き残らせてしまうくらいバンド供給過多に陥っているんでしょうか。






答えは簡単で、月に3回も4回もライブしているバンドが結構いるからです。






バンドは活動していると、ライブは増えます。誘いが増えます、逆に誘われないならバンド辞めたほうがいいです。






まずどっかのライブハウスのオーディションに受かり、夜の部に出ます。






対バンと交流が始まります。






かつて対バンしたバンドのイベントに誘われ、別のライブハウスでもライブをやる事になります。






すると、そこのライブハウスからも「ライブ出ませんか」と言われます。






こんな調子で、ライブの誘いはよほど酷いバンドでない限り増えて行きます。






こんな感じで全部受けていると、月2回とか3回とかになって行きます。






で、この炎上主は「無駄なライブやって、ノルマをライブハウスに払って質の悪いライブハウスを生き残らせるな」という主張なんだと思います。






私は一理あると思います。10人も呼べないバンドはライブをやめろ!というのは極論ですが、月何回もライブをやって、10人以上動員の見込めない消化ライブは、ライブハウス的にもバンド的にも良い事は無いというのは確かにあります。






実際有るんですけど「誘われた、実力を認められた。断ったら次誘ってくれないかも、だから出ておこう」という思考回路で受けちゃう事も多いですが、長くバンドを運営するには断る勇気も必要という事ですね。






ひょっとしたら「月ここまで」と、予算を決めておいた方がいいかもしれませんね。






皆さん、どうお考えでしょうか。ではまたー。






バンドの経済学 ~ライブハウスに固定客を付けるには~

例えば、アメリカのような飯食いながらライブ見れるとかいう施設なら店に固定客が付くでしょうが、ガチでホールだけのライブハウスではこのような自転車操業を続けざるをえないのです。







因みにアメリカ式の飯食えるライブハウスみたいなのは、日本では防音とか周辺の苦情とかで難しいそうです。






なので日本は、地下深くで防音対策をバッチリしたライブハウスしか許されにくいのが現状です。アメリカのように地上にあって、フラッとライブ見ながら飯でも食おうかというようなノリの店は作れないのです。







元々日本では「あのバンドが好き」は有りますが「バンド自体ならなんでも好き」というのはあまりないです、あくまで音楽業界はバンド個体への依存なのです。






なので、今の日本の形式でのライブハウスが良いバンドを集めようとも「俺の好きな系のバンドがいっぱい出ている」という動機での来店には繋がらないのが現状です。






どうしたらいいんでしょうね。






さて、経済の話になりますが、それこそこういうのは「規制緩和」とか「経済特区」とかいうのが必要じゃないでしょうか。







もうバンド業界って、それくらいの事しないとどうしょうもないのが現状ですよ。






例えば特区を作って、防音については緩い地区を一つ設けます、そこでライブハウスを作りまくる。







例えばシャッター商店街を国が一つ買い取って、左右にライブハウスを作る。音楽好きがやってきて好きなジャンルの所に入れる。






例えば浜松とかどうしょう、なんで浜松かっていうと単純に日本屈指の音楽メーカーYAMAHAのお膝元という安直な理由ですw







観光名所にして、観光客がライブハウスハシゴをする。全国のプロ志向のバンドマンは浜松に集まり音楽活動をする、音楽プロモーターは浜松でバンドを物色する。






まあこれくらいやらないと、バンド、ライブハウス、音楽業界のどれもがもう「止まったら死ぬ」という所まで来ているのかもしれません。






皆さんどうお考えでしょうか。ではまたー。






バンドの経済学 ~バンドはどうやったら増えるのか~

バンドマンを増やすと言うことを、ライブハウスは努力することすら出来ません。






ものすごいカリスマ性バンドが現れる、という事くらいでしかバンドマンは増えないからです。






最近のヒットチャートはご覧の通りです。バンドが居ません。






さて、と言う事はライブハウスは売れないバンドばかりを出演させざるをえなくなります。







ライブハウスも動かすのに経費が一日平均15万かかるそうです。






ライブハウスとて慈善事業ではないので、客も呼べないバンドをタダで出演させるわけにはいかないでしょう。






ウチでライブをやるからには、ある程度人を呼べ。呼べなければお前らが自腹切れ。まあ正論ですね。







バンドは勿論お客さんを集める努力をしなければなりません。







ではライブハウス側はバンドを集める努力をしていますが、お客さんを集める努力はしているのでしょうか。






私も5年くらいライブ活動やってましたが、ライブハウス自体に固定客がついているのは見た事がありません。






ここが業界の闇なんですが、ライブハウスは別にお客を集める努力はしなくても、潰れないのです。






そして、ライブハウスでバンドの取り合いが起こり、負けた所が潰れるという事です。







そしてその取り合いに勝つのはどういう事かというと、老舗で「昔、某カリスマバンドが使ってたライブハウス」とかそんな所です。






という事で、新規参入から潰れて行き、老舗は残る。ごくたまに老舗すら潰れるという惨状です。






唯一ライブハウスがバンドマンを増やす方法があるとすれば、都内ライブハウス300店舗が結託して「このバンド押そうぜ」と猛烈にプロモーションして芸能界に送り出してやる、みたいなのが可能ならバンドは増えるでしょう。






実際それくらいしか方法がないのが現状で、それが出来ないと減っていくバンドの取り合いを延々続けていくだけになるのです。






つまり、バンド自体の数を増やすのは新しいカリスマバンドが現れる等の、外的要因に頼るしか無いというのが実情です。





皆さんはどうお考えでしょうか、ではまたー。






バンドの経済学 ~少ないバンドをライブハウスが取り合う~

ライブハウスのビジネスモデルとしては、出演バンドにチケットノルマ(◯◯円*◯◯枚)というノルマを課して、生計を立てています。






1日ライブハウスを動かすには15万くらいかかるそうです、なので5バンド出演させて3万(例えば2000円*25枚)ずつくらい集めて日々を成り立たせて居ます。






なのでライブハウスはバンド側に「出てくれ出てくれ」と言います。






例えば月1回ライブをやって20枚ずつチケットさばけるバンドなんて、マジでほんの一握りでしょう。






ということは、バンドマンは我が財力を削ってライブをすることになります。







耐力すなわち財力が無くなったバンドはライブを出来ません、なんなら解散とかするかもしれません。社会復帰するかもしれません。減っていく一方です。






つまり人を呼べなくなったバンドは無くなり、バンドを呼べなくなったライブハウスは廃業することになります。






共倒れです。死ぬしか無いじゃない。







バンドブームでどんどんバンドが増えてくるとかならいいですが、最近ヒットチャートはジャニーズAKB、あとミスチルBZGLAYなどの昔売れてたバンドが入ってくるくらいで、バンド業界自体パッとしません。






そもそもCDの売れ行きがパッとしません。







増えません、入れ替わりません、減っていく一方です。






例えばバンドの財力が無くなる前に、ある程度お客を呼べるようになる、どっかのプロモーションと契約出来るなどの事があればいいです。







ですがバンド市場自体、もはや縮小傾向です。






まずバンドマンに増えてもらわなくてはならないのですが、どうしたらいいでしょうか。






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